文章が苦手でも本は作れる?ChatGPTを使う部分・自分で書く部分
文章のうまさだけで決めなくて大丈夫。経験を提供する役割と、AIに任せる作業を分けて、一章から作ります。
公開 / 更新 / 公式確認 2026-09-30
文章を書くのが苦手でも、伝えたい経験があれば本作りを始められます。ただし、ChatGPTに「私の人生の本を書いて」と頼んでも、本人にしかわからない出来事は出てきません。材料を自分が提供し、整理と表現をAIに手伝ってもらう方法なら、文章を一度に書き上げる負担を分けられます。
ここで紹介するのは、完成を保証する方法ではなく、原稿作りを小さな作業に分ける編集手順です。まずは一章、あるいは一つの出来事で試してみてください。
自分の役割は「上手な文章」より「本当の材料」
あなたが提供するのは、いつ、どんな状況で、何に困り、何をしたかという具体的な情報です。箇条書きでも、普段の話し言葉でも構いません。出来事の後に何が変わったか、今ならどう考えるかも付け加えます。
たとえば「人間関係が大事だと思った」だけでは、誰にでも当てはまる文章になります。「引き継ぎのとき、自分だけが知っていた手順を説明できず、相手が同じ作業をやり直した」と話せれば、その場面から学んだことを書けます。これは説明用の架空例です。自分の経験に置き換えてください。
記憶がないところは「覚えていない」と答えます。実際に発言した言葉を覚えていないなら、会話を引用した形にしない方法もあります。文章の滑らかさを理由に、事実を作り足さないことが基本です。
AIと自分の作業を分ける
| 作業 | AIに頼むこと | 自分が確認すること |
|---|---|---|
| 材料集め | 答えやすい質問を一つずつ出す | 経験、日時、状況を答える |
| 整理 | 回答をテーマ別に並べる | 意味が変わっていないか |
| 構成 | 章立てと順番の候補を出す | 読んでほしい人に必要か |
| 原稿 | 回答の範囲で草稿を作る | 創作や断定が増えていないか |
| 推敲 | 重複や読みにくい箇所を指摘する | 自分の考えや語り口を残す |
OpenAIはChatGPTを文章の作成・編集にも使えるものとして紹介しています。ただし、出力の正確さや本の品質が自動で保証されるわけではありません。公式の機能概要も参照してください。
最初の一章を作る依頼文
次の文をChatGPTに貼り、その後に本にしたい経験を短く書きます。
私の実際の経験をもとに、本の一章を作る手伝いをしてください。最初は質問だけを一問ずつしてください。困っていたこと、試したこと、結果、今の考えを聞いてください。回答にない出来事、数字、会話、感情は創作しないでください。不明なところは確認する質問を出してください。私が「材料をまとめて」と言うまで本文を書かないでください。
質問に答えたら、「私が答えた事実と、あなたが提案した解釈を分けて一覧にして」と頼みます。事実の一覧を確認し、不要な個人情報を削除します。その記録を別のメモや文書に保存してから、原稿へ進めます。
確認済みの材料だけで一章の草稿を作ってください。出来事、当時の判断、結果、読者へ伝えたいことの順にしてください。誇張せず、わからない箇所は[要確認]のまま残してください。
一冊全体ではなく、一章ずつ確認する方が、元の回答との違いを見つけやすくなります。「そのとき悔しかった」と書かれていても、実際にそう感じたかは自分にしか判断できません。
「自分の経験だからAIアシスト」とは限らない
KDPは、AIが本文を作った場合と、本人が書いた本文をAIで編集した場合を区別しています。AIが回答を文章化したなら、材料が本人の経験でもAI生成として扱う必要がある場合があります。あとから大幅に書き直しただけで、必ずAIアシストになるわけでもありません。
出版の際に迷わないよう、「質問だけ」「目次案」「本人の原稿の推敲」「AIが草稿を生成」と作業を記録します。詳しい区別はAIを使った本のKDPルールで確認してください。
未公開の情報を渡す前に確認する
顧客の名前、住所、勤務先の秘密、家族が公開を望まない話は、そのまま入力しません。必要なら人名を「同僚A」などに置き換え、特定に結びつく情報も省きます。伏せ字にしただけで完全に匿名になるとは限りません。
ChatGPTのデータ設定も確認します。モデル改善への利用は設定で管理できますが、オフにしたから誰の秘密でも入力してよいわけではありません。OpenAIのデータコントロール案内を確認し、自分が共有できる範囲の材料から始めます。
完成した章を見直す四つの質問
- 自分が話していない出来事や数字が入っていないか。
- 自分の意見が、一般的な事実として断定されていないか。
- 読者が知りたい具体的な説明があるか。
- 声に出したとき、自分の考えとして違和感がないか。
その章ができたら、同じ方法で次の章に進めます。書く材料がまだ見つからない方は経験からテーマを探す、テーマがある方は企画と目次を決めるへ進んでください。
参照した公式情報
確認日:2026年9月30日。質問・原稿化の依頼文は当サイトが提案する作業例です。